こんにちは。すずらん鍼灸院の大島です。

今回は、3つ目の項目『高温期の体温が低い』パターン
について解説します。

基礎体温グラフの様々な波形パターン

1.高温期が長すぎる
2.高温期が短い
3.高温期の体温が低い
4.高温期への移行に時間がかかる
5.高温期がM字型になる
6.低温期が長い
7.理想型

***

最初に『高温期の体温が低い』グラフパターンと、
理想とされる基礎体温グラフパターンを見較べて
みましょう。

高温期の体温が低い
chart

理想的な基礎体温グラフ
chart

理想とされる高温期の平均体温は、通常36.7~37.0度と
言われております。

これに対し、『高温期の体温が低い』と診断される体温は、
36.5度未満になります。

ここで注意しなくれはならないことは、36.5度
未満だからといって、必ずしも問題があるわけではない
という点です。

では、高温期における低体温が問題となるケースは
どのようなものでしょうか。

それを簡単にまとめたのが次の3項目になります。

高温期の体温が低いと判断される基準
●高温期の平均体温が36.5度未満
●高温期と低温期が2相に分かれているが、温度差がほとんどない
 又は高温期と低温期の見分けがつかない
●低温期と高温期の平均温度差が0.3度未満

上記の3項目の全てに当てはまる場合には、
『高温期における低体温』体質に問題があると
言われています。

もし、高温期と低温期が分かれてなく、
温度差がまったく見られない場合には、排卵
そのものが行われていない可能性が高いです。

又、生殖機能が正常に働いてなく、着床障害を
起こしていることも考えられます。

これらの症状の主な原因は、生殖器の冷えによるものと
言われていますが、ストレス、栄養の偏り、
運動不足なども原因の一つ
とされています。

中には、生まれながらに低体温体質で、
平均体温が36.0以下の女性もおります。

このような体質の場合は、高温期で36.5度に
到達するのは難しいです。

全ての低体温の女性が不妊体質かと言えば
そうでもなく、すんなり妊娠している女性も大勢
います。

大切なのは、低体温でも、高温期と低温期が
きっちりと2相に分かれていて、低温期と高温期の
平均温度差が0.3度以上
あることです。

いずれにしても、高温期における低体温の大きな
原因は、身体の冷えと言われています。

特に生殖器の近くのお腹回りを冷やさないように
心掛けることが大切です。

身体を日頃から温める工夫とともに、身体を内から
温めるための食事の改善も重要になります。
(続く)

すずらん鍼灸院
大島宏明


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