前回のブログでは、鍼灸は身体のバランスを整え、
生殖機能を高める効果があることを説明しました。

実は、鍼灸には生殖機能を高めるだけでなく、
リラックス作用があることでも知られています。

ご存知の方も多いと思いますが、基礎体温はちょっとした
ストレスにも反応し、基礎体温を乱す要因の一つ
とされています。

体外受精はストレスがたまる治療です。
そのため、基礎体温に悪影響を与えることがあります。

中には、不妊治療を途中で辞めた患者さんが、
妊娠していたという嘘のような報告もあるくらいです。

これは、病院によるストレスから解放された結果、心身ともに
リラックスできて基礎体温が安定し、自然な形で妊娠体質が
整ったという説があります。

もちろん、体外受精そのものが悪いといっているわけでは
ありませんが、患者さんの中には、治療による極度のストレスを
感じる方がいるのも事実です。

これでは、何のために不妊治療を受ける意味がなくなって
しまうのですね。

そこで、鍼灸を行うことで心身ともにリラックスし、
基礎体温をできるだけ理想の状態に整える
必要があります。

つまり、鍼灸を体外受精と共に行うことで、心身ともに
最良の状態に整えることができ、妊娠の成功確率が高まる
ようになります。

また、以前に説明しましたが、体外受精における最大の難関は
『受精卵を移植した後の着床』です。

着床が成功できるかの大きな要因は子宮内の環境・機能が
大切な要素になります。

そこで、子宮環境を整え、生殖機能を高める目的で
体外受精後に鍼灸を受ける人も増え始めております。

このように、東洋医学と西洋医学のよい点を合わせた
治療を行うことで体外受精の成功確率を高める
効果が期待されるようになったのです。

(続く)


公式サイト
不妊・鍼灸院 – 東京すずらん鍼灸院