こんにちは。すずらん鍼灸院の大島です。
前回は、婦人科の不妊治療ステップについて
説明しました。
婦人科の治療においては、体外受精や顕微授精を受ける
段階になると、自然妊娠とは全く異なる治療法となるため、
抵抗を強く感じる人がとても増えるのではないかと思います。
また、体外受精を行いたくても経済的な理由により、
断念する人もおり、他の治療法を探し始める人もおります。
そこで、婦人科以外に、不妊治療を行うことが出来る、
主な治療方法を紹介したいと思います。
●漢方医
血液と気の通りと血の質を改善し、身体のバランスを整える
ことを目的とします。
症状や体質により、漢方の種類や量が異なります。
●鍼灸院
経穴（ツボ）を刺激し、母胎の免疫力を高めることで、
妊娠に適した身体をつくります。
●不妊カウンセリング
不妊治療とは異なりますが、不妊を前向きに捉え、
カウンセリングを通してより良い解決策を見つけ
出せるように心のケアをメインに行います。
●サプリメント
サプリを上手に取り入れることで、よい効果を発揮する
とも言われています。
不妊に良いとされるサプリとして、マカやザクロなどが
あります。
漢方の原材料は動植物です。
そのため、副作用の心配が薬の投与と比べると
はるかに少なくなります。
また、体質や症状、基礎体温の状態に合わせて漢方を処方
しますので、オーダーメイドによる治療を行うようになります。
できます。
鍼灸院は、経穴（ツボ）を刺激し、経絡の流れを整え
悪血（おけつ）の改善を計ります。
これに対し、整体マッサージは指でツボの上を押すに
すぎません。
指圧は、ツボを直接刺激するわけではないので、
悪血改善の効果はあまりないと思われます。
鍼灸は、直接、鍼でツボが刺激されるため、
改善効果が高いことで知られています。
又、鍼灸は、世界保健機構(ＷＨＯ)において
鍼灸適応症として認定されています。
カウンセリングは、不妊治療というより、不妊を
前向きに捉え、悩みや辛さを心の面から解決していきます。
過去、どうしても赤ちゃんができなかった女性が、どのように
悩みに打ち克ってきたかのお話を聞くことで勇気づけられる
患者さんも多いようです。
サプリメントは医薬品ではなく、健康食品に分類されます。
サプリメントはたくさんありますが、人によって
体質に合う、合わないがあるので、どれがよいかに
ついては、答えきれない面があります。
いろいろ試してみて、自分の体質に合ったサプリが
あれば、それを日常生活の栄養補助として、取り入れた方が
良いかと思います。
・・・
これまで、婦人科以外での、不妊を克服できる代表的な
医療機関（方法）について解説しました。
人工授精や体外受精にどうしても強い抵抗を感じる場合は、
これらの方法を先にお試しするのもよいかと思います。
（続く）
