こんにちは。すずらん鍼灸院の大島です。

今回より、「妊娠しやすい身体つくり~9つのコツ
について説明してまいります。

妊娠しやすい身体作り~9つのコツ
●食生活の見直し~身体を温める食事/冷やす食事
●体温を上げ、基礎代謝を高める
●足湯・半身浴の勧め
●服装・室内環境の見直し
●有酸素運動の勧め
●サプリメントの摂取とその見極め方
●漢方治療
●経絡(ツボ)刺激・鍼灸治療
●心の調和とイメージングの力

本日は、第一項目の『食生活の見直し』についてです。

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みなさんが毎日摂取する食べ物に、「身体を温める
食事
」と「冷やす食事」が存在することを知っておりますか?

不妊で悩んでいる多くの女性は、「冷えは不妊症の原因」と
いうことは、すでに知っていることと思います。

ただ現実的には、身体を温めるどころか、身体を冷やす食べ物を
知らずのうちに、毎日摂取しているケースがとても多い
のです。

その中で、最たるものが食事のメニューになります。

東洋医学においては、食べ物の分類について
次の二つに分類しております。

●陽性食品
●陰性食品

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陽性食品とは、太陽の光を豊富に浴びて育った食べ物が
中心です。陽性食品は血液の流れを促進し、肝臓・腎臓で
熱を発生させるため、「身体を温める効果」があります。

これに対し、陰性食品は野菜が中心で、肝臓や腎臓で
「熱の発生を抑制する作用」があります。そのため、
「身体を冷やす効果」があります。

現代は、自然の流れに任せて食事をとると、どうしても
陰性食品ばかりを摂取する機会が多くなり、女性の身体は
常に冷えている傾向にあります。

時折、治療中に、「食べ物に気をつけているのに冷えが
治りません」と質問されることがあります。

そこで、
「どのような食事を、日々摂られていますか」
とご質問したところ、

「野菜を、日々、欠かさず食べています」
と答えられたのです。

先程、説明したように野菜は陰性食品であり、
むしろ、身体を冷やす作用があります。

もちろん、「身体を温める食事だけを摂取すれば
よい」というわけではありません。

野菜を一切摂らず、陽性食品だけを食べていたら、
血液が増えすぎてしまい、今度は高血圧になる
可能性が出てきます。

何事にもバランスが必要です。

しかし、「身体を温める食事」を常に意識していないと、
知らずのうちに陰性食品ばかりを食べていることが
多いのが現実です。

特に、冷え体質の女性は、陰性食品に偏っているケースが
多いので、身体を温める陽生食品を積極的に摂取する
ことを
お勧めしています。

(続く)