こんにちは。すずらん鍼灸院の大島です。

不妊治療を大別すると、「一般不妊治療」と「高度生殖医療
になります。

一般不妊治療では「タイミング法」や「人工授精」が知られており、
高度生殖医療には「体外受精」がよく知られています。

体外受精は高度生殖医療に分類されておりますが、
高度生殖医療には体外受精以外にもいくつかの治療法が
確立されています。

高度生殖医療とは、一般不妊治療において妊娠が
実現できなかった場合に、次のステップとして行わる治療法です。

高度生殖医療が最初に確立されたのは、1978年、イギリスに
おける、いわゆる『試験管による妊娠・分娩』の成功でした。

この時に確立された生殖医療技術を『体外受精-胚移植(IVF-ET)
と呼ばれるようになりました。

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使用イラスト(c)フリーメディカルイラスト図鑑

体外受精とは、前回解説したように、体外で精子と卵子を受精
させることを言います。これに対し、胚移植とは、受精卵(胚とも
呼ばれます)を女性の子宮内に取り入れることを言います。

一般的に行われる体外受精は、当然、受精卵(胚)を子宮内に
戻す作業が必ずあり、体外受精と胚移植はセットのような関係
にあります。

つまり、『体外受精-胚移植』が簡略されて、体外受精と言われているのです。

その後、体外受精は急速に発展していき、その後、次々と最先端の
生殖医療技術が誕生するようになりました。

1978年以降に誕生した高度生殖医療は、次の4つに
分類することができます。

高度生殖医療の種類

■顕微授精
■接合子卵管内移植(ZIFT):ジフト法
■卵管内配偶子移植(GIFT):ギフト法
■体外受精-胚移植法

次回は、この4つのタイプについて詳しく解説してまいります。

すずらん鍼灸院
大島宏明