こんにちは。すずらん鍼灸院の大島です。

前回では、1978年の「体外受精-胚移植」の成功以来、
発展してきた生殖医療技術は「高度生殖医療」と呼ばれるように
なったことを説明しました。

その後、高度生殖医療は以下の4タイプの医療技術が
誕生するようになりました。

高度生殖医療のタイプ

■顕微授精
■接合子卵管内移植(ZIFT):ジフト法
■卵管内配偶子移植(GIFT):ギフト法
■体外受精-胚移植法

本日は、この4つの高度生殖医療について、
解説していきます。

顕微授精

顕微授精とは、顕微鏡を使用して、精子と卵子を
直接受精させる方法を言います。

顕微授精は、特殊な細い針を使って針内に精子を吸引し、
卵の細胞内に直接精子を注入して受精を図ります。

顕微授精は、医学的には体外受精の一種であると言われておりますが、
実際に治療を行う医療現場では、体外受精とは別の治療法
として区別しています。

※顕微授精については、本シリーズで後ほど詳しく
解説致します。

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使用イラスト(c)フリーメディカルイラスト図鑑

ギフト法(卵管内配偶子移植)
卵子と精子を直接、卵管内に移して妊娠を促す方法を言います。

前回解説した体外受精-胚移植と類似していますが、体外受精が
精子と卵子が受精・分裂を起こした後に子宮内に戻すのに対し、
ギフト法は受精を待たずに、子宮内に戻す作業を行います。

接合子卵管内移植(ZIFT):ジフト法

身体の外で精子と卵子を受精させた受精卵(前核期胚)を
子宮内に移して妊娠を促す方法を言います。

ギフト法と異なる点は、ギフト法は受精を待たずに子宮内に
戻すのに対し、ジフト法は1日又は数日培養して受精が始まった
段階で子宮内に戻します。

ジフト法は、体外受精とギフト法の中間のような治療法です。

体外受精-胚移植
略して体外受精と呼ばれます。精子と卵子を取り出し、培養液で
受精し、分裂後に子宮内に戻します。

ジフト法は、受精が始まった段階で子宮に戻すことに対し、
体外受精は、受精して分裂の後に子宮内に戻す点で異なります。

・・・

このように、高度生殖医療を分類すると4タイプの治療法になります。

一般的な高度生殖医療においては、体外受精(体外受精-胚移植)
から始まり、それでも妊娠できなかった場合、顕微授精に移行
することが一般的な治療の流れになります。

(次回に続く)

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